
沖縄に1台。理想の焙煎機を独自に開発 焙煎は通常、焙煎機という機械を用います。 焙煎機はほとんどのタイプは『直火式』という加熱方法を採用しています。 つまり、ガスや電気で生豆の入ったシリンダーに熱を与え、外から加熱して焙煎を行う方法です。 しかし、直火式はどうしても加熱ムラが生じてしまうので、豆の性質や特徴にあわせた最適の焙煎を行うことが非常に難しいのです。 ![]() 生豆屋では、直火式の焙煎機は使用しておりません。 試行錯誤を繰り返しながら、生豆屋が独自に開発・オーダーしたオリジナル焙煎機を使用しています。 この焙煎機は、ガスを使って炭火を熱し、その炭火によって生じる遠赤外線を利用して加熱する焙煎機です。 写真の丸い部分、このドラムの中に生豆を入れ、回転させながら内側から遠赤外線で均一に焙煎する仕組みになっています。 長年の勘と経験が、最高の珈琲豆を作り上げる。 さて、最強の焙煎機ができたことで、スイッチポンで珈琲豆ができるかというと、そうは問屋が卸しません。 生豆を焙煎するときは、時間や火力をきめ細かく調整する必要があります。 それは生豆屋のオリジナル焙煎機といえども、例外ではありません。 ![]() これはもう、職人の世界です。 長年培ってきた勘と経験を最大限に発揮して、焙煎する生豆の性質や特徴にあわせて、その豆が含む水分の量やその日の気候、気温、湿度までも読み、豆から発せられる香りや熱の伝わり方すらも感じながら、数値にできない微妙な加減を行っていくのです。 このように、美味しいコーヒーができるまでには、手間を惜しまず、時間をかけて愛情を注ぐことが欠かせないのです。 豆たちがたどってきた道のりに思いを馳せることで、その一杯に、より深い感動と味わいを楽しめることでしょう。
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