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コーヒーでリラックスする?それとも、シャキッとする?
珈琲といえば、眠気覚ましの飲み物として定番ですが、じつは同じ珈琲でも種類によって、その傾向が違ってきます。
医学博士の古賀良彦氏によると、グァテマラやブルーマウンテンなどは、飲むと脳波にa派が出て、リラックス効果が高く期待できます。
逆に、マンデリンやハワイ・コナ、ブラジルサントスなどは、a波はあまり出ないかわりに脳機能は逆に活性化して、脳の情報処理速度が高まるそうです。
これは珈琲が発する「香り」が脳に作用していると考えられていて、「リラックスさせてくれる香り」や「頭の回転を速くさせてくれる香り」があるということです。
ちょうどアロマで、ラベンダーはリラックス効果があり、レモンはスッキリしてリフレッシュ効果があるということが言われていますが、それと同じことがいえるんですね。
片頭痛を緩和させる珈琲の力
片頭痛は血管が広がって神経が圧迫されることによって起きます。
コーヒーに含まれるカフェインは血管を収縮する作用があるため、脳の血管が収縮することで痛みが緩和するというわけです。
同時に片頭痛はストレスから生じることもあるので、前述したグァテマラやブルーマウンテンなどを飲むことで、リラックス効果も期待できます。
ただし、日ごろから珈琲をたくさん飲む方は、それ以上に珈琲を飲むことにより、かえって血管が収縮を止めようと拡張する動きを見せてしまうため、痛みが生じる場合があります。
ですので、飲みすぎている方は逆に珈琲を控えるようにすることが大切になってきます。
赤ワインよりもポリフェノールが豊富
コーヒーにはクロロゲン酸というポリフェノールが豊富に含まれています。
その量は、なんと赤ワインよりも多く含まれていて、ポリフェノールが紫外線などによる活性酸素の発生を防ぎ、メラニン色素が過剰に作られることを防いでくれます。
コーヒーを毎日2杯飲んでいる人は、飲んでいない人に比べてシミが圧倒的に少ないというデータもあります。
またコーヒーのカフェインには、「リパーゼ」という脂肪分解酵素を活性化させる作用もあります。
コーヒーを飲むことにより、脂肪細胞を分解して血液中に排出してくれるのです。
前述のクロロゲン酸にも脂肪分解を促進する効果があり、カフェインとの相乗効果も期待できます。
また、カフェインには血液の循環を促進する効果もあり、基礎代謝が上がるのでエネルギーを消費しやすい体質になる他、冷え性や肩こりの解消にもつながります。
ほかにも、カフェインには以下のような作用があります。
・覚醒効果・・・・・・中枢神経系(脳や脊髄)を興奮させて五感や精神機能を高め、運動機能も高める効果があります。眠気覚ましや倦怠感があるときに効果があるのはそのためです。
・利尿作用・・・・・・カフェインには腎臓の血管を拡張する働きがあり、尿の生成が早まるためとされています。
・筋肉収縮効果・・・・・・カフェインは、骨格筋を刺激します。筋肉の力が高まり、より運動することになり、運動能力の向上や疲労に効果があるとされます。
・消化促進・・・・・・カフェインは、胃液の分泌を促し消化を促進します。その為、食後の珈琲定着したと言われています。
コーヒーの適量は、健康な成人で1日にコーヒーカップ3杯までと言われていますが、個人差もありますし、空腹で飲むことは胃に刺激になる場合もありますので、それぞれの方の適量を守って飲むようにしてくださいね。
逆に、以下のような珈琲の飲み方はよくありませんので、控えるようにしましょう。
・空腹時にブラックコーヒーを飲む。→胃が刺激されて荒れてしまいます。どうしても飲みたいときは、ミルクをたくさん入れて飲むようにしましょう。
・1日4杯以上飲む→刺激の強い飲み物ですから、飲みすぎは禁物です。
・水がわりにコーヒーを飲む→利尿作用で水分補給されずに、余計に水分が排出されます。
・たばこを吸いながらコーヒーを飲む→たばこは胃粘膜も弱めてしまいます。
・胃潰瘍や逆流性食道炎の方→余計に胃が荒れてしまいます。
・貧血症の方。珈琲だけでなく、紅茶や緑茶もそうですが、含有成分のタンニンは鉄分の吸収を妨げてしまいます。 |